ORBEA・ORCA OMR
これまでのあらすじ。
TIMEのサイロンで、究極ヘブン状態を体験してしまった私は、千鳥足のまま、ポディウムブースを後にしたのだった…………。
会場をぐるりと歩き回って、次なる獲物を物色する。
アンカー、ピナレロ、スペシャライズド、リドレー、キャノンデールに、トレック。
だ、だめだ。
どこのブースも大盛況で、長蛇の列が出来ている。
仕方なく歩き続けた私は、またしてもポディウムさんに戻ってきてしまった。
まるで山に棄てられた子犬が、帰巣本能だけで家に帰り着くように…………。
お、おおお。広告が張り付いたゾ!
調子に乗ってもう一枚!
このプロテインについても書きたいことがある!
ええ、まあ、そんな感じで、ポディウムさんに戻った私は再び試乗車待ちの列に並んだのだった。
「お兄さん、希望車種は?」
「オルベアのOMRで!」
「いま試乗中だから、少し待ってね」
待ったのは三分ほどだろうか。
オルベアの最上位車種に乗れた。いとも簡単に。
カレラに比べて知名度が低いのか、もう一台のオルベア・アヴァンハイドロが御指名を受けているところを未だ見ていない。
まあ、いいんですけどね。
なぜにオルベアを試乗したかというと、TIMEとの比較をしたかったからです(後付け)
生まれ変わったオルベアのオルカフレーム。
しかしこのフレームはサイズごとの乗り味の違いを最適化し、どのサイズのフレームでも同じ乗り味になるよう設計されている。
だからきっと、オルベアに乗れば、これまでのフレームとの違いをハッキリと感じることが出来るのではないか、と踏んだ。
乗ってみた感想としては、私のオルカとほぼ同じ。
いや、それでは語弊がある。
『全てにおいて上質で、だがオルカフレームであることの主張はまったく同じ』
つまるところ、オルカの正当進化版のハイエンドフレームだった、ということになるだろうか。
私のオルカで感じていたお尻への突き上げ。
これが一番似ている部分だと感じた。
乗った距離が短いので、もっと大きな段差などがあれば、はっきりと違うと感じられたのかもしれない。
きっと長距離を乗れば、今以上に疲れないフレームであることは間違いなさそうだ。
(これは同級生だ。
それも、私の知っているあの子ではない。
眼鏡を取り、制服から戦闘服に着替えたあの子。
実はクラスで一番可愛いかったのか。
一番の実力を備えながらも、マネージャーに徹していたなんて!
気付かなかった自分を殴り殺してやりたい。
いったい、いつ、これほどまでに美しくなったのか。
女は化ける。
体重は軽くなり、柔らかさを捨て、しなやかな細身のラインはそのままに、
より力強く軽快に、豪快に。
しかし時折見せる笑顔は、私の知っているあの子のものだ。
懐かしく、見覚えのある、いとしの我が家のような、そんな笑顔だ)
またしても、ロードバイクの闇に、飲み込まれそうになった。
履かれていたリムハイトの高いホイールが、ぐんぐん前に押し出してくれる。
ダンシングで不自然に全体重を掛けてみても、ウィップしてちゃんと返しがある。
「コフィディスの選手は、これに乗ってツールを走ってるんかー。
つまりこれに乗っているということは、ツールを走っているも同義」
勘違いも甚だしいですが、純粋に、いまよりもっと堅くて進むフレームが欲しいなら、間違いなくこれ。
だってサイズ感も分かっていてポジションも出しやすいだろうし、なにより乗り味が同じなので、カーブやロングライドなどでの心配事が減る。
というか比較してみたい気持ちが強い。
比較で思い出したが、TIMEとの比較は、『まったく別の乗り物』
だってそうでしょう。
ほんのわずかな試乗では、街ですれ違った金髪幼女と長年連れ添った同級生(の究極進化ヴァージョン)に優劣付けるなんてことはできまっしぇん(汗)。
オルベア・オルカOMP。
お金に余裕がある方は是非。
街であまり見かけず、乗っている人も少なそうなので、目立つと思いますYO。
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これも、まあ、ポディウムさんではある。