県道52号線「白鳥板取線」を往復してみる、の巻。
今回は、長良川沿いが一部落石のため通行止めということで、板取経由で白鳥方面に抜け出てみようと思い立ちました。
まぁ、長良川沿い(国道とは川を挟んで反対側)というのは、ほぼ信号もなくノンストップかつノンストレスで走行できる夢のような道なのですが、自然災害には弱い印象。
まずは洞戸から北上して、板取温泉でトイレ休憩。
食堂がちょうど開いたのですが、まだ本格始動していないような感じだったので、ショーケースのものをチョイス。
これ、信じられないくらいうまい。
朝食が少なかった、とか疲れていたから糖質がありがたいとかいう補正は無い。
例えるなら、レンタルビデオ店でパッケージだけで選んだ映画(ガタカ、リベリオン、ヘドウィックアンドアングリーインチ辺りがそうかな)の鑑賞後の余韻が最高すぎて、
「こんなに面白いのに、なんで今まで知らなかったの?
えっ?いまの映画、面白かったよね?」
っていうのと似てる。
ここではいつもそば定食を食べているが、もう1パック買ってサドルバックに突っ込んでおくんだった。
はい。
という訳で、抜け出ました。
板取温泉をさらに北上して山を抜け、里に下りてきました。
徳重駅近くのローソンでちょっとだけ食べてトンボ帰り。
今回はここがスタート地点。
高速道路入り口から登っていきますよ。
ここまででの登坂高度は、たしか1600メートルだったと思います。
そうなんです。
恵那の棚田を見に行ったときよりも、登っています。
ただ、この日は涼しかったおかげで体力はまだまだ充分です。
ま、ここが「地獄の入り口」だと思っていてください。
ずっと6%前後の道が続きます。
往路で頑張りすぎたせいか、脚に痛みが出始めました。
「もっと痩せなきゃな」とか「やっぱクライマー肉質ちゃうんやなぁ」とか感じます。
某ユーチューバーの山の女神さんとか凄いっすなぁ。
一日でエベレスティングとか無理や。やっぱ性癖の力か……
6%脚痛い坂は、取りあえずこのトンネルで終わりです。
助かった。あとは下りです。
このトンネル、短いし、明るいし、路面はドライだし、一生ここに住みたいわ、ってくらい快適。
下りだろうと、登りだろうと、このくらいの距離感はあっという間です。
たまに立ち止まると、とても静かなことに気付きます。
湿度が低いせいもあって、信州の山々を旅している錯覚に陥ります。
看板にもあった通行止めとは、この橋から直進できないことを意味しています。
県道52号線を走らされます。
で、ここからがちょっとキツクなります。
だいたい、8〜15%でした。
しっかし不思議ですよねぇ、ここ林道じゃなく、県道なんですよ。
「おかしい。下りが下手くそになっている」
と往路で感じていましたが、斜度のせいだった模様。
登っていると、だいたい9%台で休むしかなく、場所によっては一気に登らないと登れないレベルで斜度が急に上がります。
辛さ的には「片知の片知川沿い、瓢ヶ岳を登る林道」の方が辛いですが、サドルバッグに入れたカメラが登坂を邪魔してきます。
エネルギー切れを感じて小休止。
どら焼きを食べ、カメラを肩掛けに変更。カメラバッグのストラップ持ってきて良かったぁ〜。
ここからは、あまり記憶がありませんが、下の方からチェーンソーで木を切っている音がずっと聞こえてきました。
多分、ダムを作っているんだと思います。
あ、足の痛みはいつの間にか無くなりました。
ここで、登りは終わりです。
途中で草刈りをしている作業員の方がいて、ちょっとした安心感がありました。
人気も無い、音も無い、こんな道で熊にでも出くわしたらと考えるとぞっとします。
ヘアピン道の奥に、白い線が見えますでしょうか。
ガードレールです。
これで8%くらいなので、辛くはありません。
行きの道は、ただ散歩しているような気分で、ひたすら楽しかった。
行ったことはありませんが、「二の瀬峠」の動画を見ていると往路の道に似ているのかもしれません。
ただ私は時速20キロが出せないので、大和町に行くまでに時間がかかってしまったのですが……。
道を熟知していれば、あるいは帰りの心配が無ければ、タイムアタックしても面白いんじゃ無いでしょうか。(私はぜったいやらないけど)
思えば、なんだろうか。
4〜6.8%くらいの斜度が異常に苦手です。
板取温泉で食事にしようと考えていましたが、登りに時間が掛かりすぎて閉店してました。補給は面倒くさくて、コーラだけ。
登坂高度2153メートル。
走行距離152キロメートルにてゴール。
走行時間6時間45分って、労働時間やん!
総評
終わってみれば、意外と楽しい道だった。
一緒に地獄を散歩してくれる人がいたら良かった。
(追記)
大和町からの峠は、黒田峠というらしいです。