『ベイビー・ドライバー』のきまぐれレビュー
はじめに言っておきたい。
これは今年一番の映画だ。
いや、あんたどんだけ映画見てないねんって、言われるかもしれないが、とにかくそれくらい良かった。
Baby Driver (Music From The Motion Picture)
- アーティスト: V/A
- 出版社/メーカー: BABY DRIVER
- 発売日: 2017/06/23
- メディア: CD
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あらすじ
凄腕ドライバー『BABY』。
ドクの持ってくるヤバい仕事ーー『寄せ集めの強盗』を確実に逃がすのが彼の仕事だ。
常に音楽を聴いているが、話が聞こえていないわけではないし、話せないわけでもない。
こんな生活が始まったのはドクの車を盗んでしまったからだ。
以来、ドクの計画に付き合わされている。
しかしそれもあと一回。
その一回が終わったとき、彼の本当の人生が始まる…………
って書いてみたけれど、なんだかぱっとしない。
冒頭。
赤いスバル・インプレッサの中で大音量の音楽を響かせる。
BABYはノリノリで強盗の帰りを待っている。
そしてカーチェイスが始まるのだが、どうやら『映像に合わせて曲を作った』らしく、とんでもなくテンポがいい。
というか、音楽に合わせて映像を編集しただけなんでしょ?
と思わずにはいられない。
で、肝心のカーチェイスなんですが、個人的に『観客はもうカーチェイスは見飽きていて限界を向かえている』と勝手に感じていたんですが、とんでもない。
あれ?
インプレッサって四駆じゃなかったっけ?
と思いましたが、サイドブレーキ引いてガンガンドリフトして、まるでBABYの手足のよう。
車の動きでここまでキャラクター性を感じたのは「カーズ」くらいじゃないの?
インプレッサのCMとしても最高の出来です。
(そういえば、キングスマンのパブで盗んだ車もスバルWRXでしたね)
車、音楽とくれば、次は女の子。
行きつけのダイナーで出会ってしまうわけです。
クッソクソの美女リリー・ジェームズです。
まだこの世界にはこんな美女がいたのか?と思わずにはいられない。
万が一にも街で出会ってしまったら……恐らく人生狂うでしょう。破滅です。
そんなリリー扮するデボラと音楽の話をするわけです。
「デボラの歌なんて、一曲しか知らないわ」
「BABY? BABYの歌なんてドライブが終わらないわ」
みたいな会話をして、ランドリーに行きます。
このランドリーのシーン、まさにLALA.LANDさながらの色使い。
色、とはつまり、恋、なんでしょうな〜。
んで、どうなるかと思っていたんですが、終わったはずのドクとの仕事。
縁は切れていなかったわけで、デボラの存在も知られてしまった今、これを最後に二人で逃げようと、またしても寄せ集めの強盗と組むことになったのだが…………。
各所に散りばめられた映画への愛とも言うべき「リスペクト」。
そして細かな伏線の数々。
デボラともひょっとしてどこかですれ違っていなかったか?と今になって思います。
もう一度見たい。そんな作品です。
デニーロの「タクシードライバー」、ライアンゴズリングの「ドライブ」といい、ドライバーの映画が好きなのかも。
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