『ベイビー・ドライバー』のきまぐれレビュー

はじめに言っておきたい。

これは今年一番の映画だ。

 

いや、あんたどんだけ映画見てないねんって、言われるかもしれないが、とにかくそれくらい良かった。

 

Baby Driver (Music From The Motion Picture)

Baby Driver (Music From The Motion Picture)

 

 

あらすじ

凄腕ドライバー『BABY』。

ドクの持ってくるヤバい仕事ーー『寄せ集めの強盗』を確実に逃がすのが彼の仕事だ。

常に音楽を聴いているが、話が聞こえていないわけではないし、話せないわけでもない。

こんな生活が始まったのはドクの車を盗んでしまったからだ。

以来、ドクの計画に付き合わされている。

しかしそれもあと一回。

その一回が終わったとき、彼の本当の人生が始まる…………

 

 

って書いてみたけれど、なんだかぱっとしない。

 

冒頭。

赤いスバル・インプレッサの中で大音量の音楽を響かせる。

BABYはノリノリで強盗の帰りを待っている。

そしてカーチェイスが始まるのだが、どうやら『映像に合わせて曲を作った』らしく、とんでもなくテンポがいい。

というか、音楽に合わせて映像を編集しただけなんでしょ?

と思わずにはいられない。

で、肝心のカーチェイスなんですが、個人的に『観客はもうカーチェイスは見飽きていて限界を向かえている』と勝手に感じていたんですが、とんでもない。

あれ?

インプレッサって四駆じゃなかったっけ?

と思いましたが、サイドブレーキ引いてガンガンドリフトして、まるでBABYの手足のよう。

車の動きでここまでキャラクター性を感じたのは「カーズ」くらいじゃないの?

インプレッサのCMとしても最高の出来です。

(そういえば、キングスマンのパブで盗んだ車もスバルWRXでしたね)

 

 

車、音楽とくれば、次は女の子

行きつけのダイナーで出会ってしまうわけです。

クッソクソの美女リリー・ジェームズです。

まだこの世界にはこんな美女がいたのか?と思わずにはいられない。

万が一にも街で出会ってしまったら……恐らく人生狂うでしょう。破滅です。

そんなリリー扮するデボラと音楽の話をするわけです。

「デボラの歌なんて、一曲しか知らないわ」

「BABY? BABYの歌なんてドライブが終わらないわ」

みたいな会話をして、ランドリーに行きます。

このランドリーのシーン、まさにLALA.LANDさながらの色使い。

色、とはつまり、恋、なんでしょうな〜。

 

んで、どうなるかと思っていたんですが、終わったはずのドクとの仕事。

縁は切れていなかったわけで、デボラの存在も知られてしまった今、これを最後に二人で逃げようと、またしても寄せ集めの強盗と組むことになったのだが…………。

 

各所に散りばめられた映画への愛とも言うべき「リスペクト」。

そして細かな伏線の数々。

デボラともひょっとしてどこかですれ違っていなかったか?と今になって思います。

もう一度見たい。そんな作品です。

 

デニーロの「タクシードライバー」、ライアンゴズリングの「ドライブ」といい、ドライバーの映画が好きなのかも。

 

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