乗鞍スカイラインヒルクライム2017
土曜日。
クソクソに暑い飛騨高山市。
自走で来ている人を何人か追い抜いて、私は車で受付に乗り込んだ。
12時からの受付だったが、5分ほど早く受け付け開始のアナウンスがあったので、いそいそと昼食を中断して車から出た。
選手の皆さんは、まだそこまで多くない。
参加賞と計測チップ、Tシャツなどを受け取って、岐阜大学生のアンケートに協力し、ピンバッチガチャ(200円)を回し、VAAMの補給食(200円)を買い、ゴキソやその他のテントを見て、牛肉(600円)はまだ焼けてないのな、と確認して車に戻った。
さーて、ホテルにチェックインしとくかなと車を出そうとすると、駐車場入り口で不幸にも事故っている。
スポーツカーに軽自動車が突っ込んだ形で、両方とも大破している。
レース前なのに。
それを横目で見つつ、出ようとすると駐車場へ誘導する役目のスタッフさんが腕を振ってくれる。
が、坂の上からは車が猛スピードで下り降りてくる。
というかスタッフのおじさん、役に立ってない。
むしろ危ない。居ない方がいい。
事故車をよけて行かなくてはならないから、反対車線へ出ないといけない。
おじさんの振る、誘導棒を見てたら二次災害でこちらもやられる。
事故の原因は分からないが、案外、誘導の仕方がまずかったのでは?と感じずにはいられなかった。
と、まあ、レース前日はそんな感じでホテルに着。
長時間ドライブの疲れと暑さから夕方まで休憩。
その後、ホテル周辺を走り回る。
が、高山は坂しかないのか? と感じるほど、道が違う。
ここに住んでいる人は練習する道には困らないだろうな、という道が続く。
いや、普段と違う道だから高揚しているだけだろうか。
とにかく楽しい。
夜。興奮してあまり寝られず。
日曜日。
四時半起き。
五時にホテルをチェックアウト。
五時半にほおのき平駐車場に到着するも、すでにほぼ埋まっている。
選手の皆さんがローラー台でアップしているところを、なんとかよけてもらって、一台停めることが出来た。
さすがにチームで来ている人は強そう。勝手が分かっているのだろうし、仲間と一緒なら心強いだろうな、となぜか緊張感が高まる。ユーチューブで見たことある人もいるし...………。
心配だったので、すぐにスタート会場に自走で向かう。
バスもあったのだが、自走で向かう人がいたので付いていく。
荷物を預け、もう一回駐車場に戻って、一往復。
アップのつもりだったが、心拍数上がりすぎてて苦しいだけ。
こんなんで大丈夫か?
それに時間が余りすぎている。
もっと走ってもいいのだけれど、勝手が分からないのでじっとしていた。
で、年代別にスタート。
レース中。
とにかく心拍が落ち着かない。
緊張しすぎ。
序盤、10%の勾配に差し掛かって、時速10キロでいいやと思っていると、どんどん追い越される。
後にスタートした40代以上のおじさま方だ。
やはり40、50代の方は身体が出来てらっしゃる。自転車もかっこいい。
そうこうしているうちに8キロ地点。
ずっと心拍が170を超えていたので160まで落とす。
景色は良くなってきたが、後から抜かれるときに落車する/させると迷惑だろうなと考え、後を振り向きつつ登る。
12キロ地点。
かなり腰が痛い。それに伴って踏めなくなっている。
インナー39Tは、ダンシングするにはリズムがちょうどいいが、勾配がきついと回せなくなってくるので厳しい。
次回はネリッシモで挑もうかと考え始める。
いや、インナーだけコンパクトにしたらいいのか?
とにかく心拍数だけは上がらないように登る。
16キロ地点。
かなり景色が変わってきている。
背の高い木が少なくなってきている。
あいかわらず後からはゼエゼエ言いながら登ってくる人がいる。
特に考えることもなくなってきて、ハムストリングが攣らないように、筋肉と心肺が限界を向かえないようにと、それだけ考えて登る。
辛い。
雪が残る場所。
18キロ地点だろうか。
山は岩肌で、酸素が薄く感じる。
やっとわずかな下り。下りでは踏めるんだな、とか思ったのもつかの間、すぐ登り再開で撃沈。
時速8キロくらいしか出ない。
ゴールが見える。
スパートしたい。しているつもり。
でも腰が痛い。
うぐぐ。
ゴール。
ゴール後。
なんか、こう、得も言われぬ達成感で号泣しそうになる。
多分、酸素が薄いせい。
ダイドー協賛のドリンクを受け取って、写真撮影。
気圧が低いので袋がパンパンですね。
フレームが重い、ぽっちゃりバイク。
残る雪。
岩肌。
予想以上に汗が引いてきて寒い。
そそくさと下山グループに加わり、ほぼずっとブレーキング状態で下山。
下山する頃にはもう、悔しさでいっぱいだった。
リザルト。
1時間27分。
目標の1時間30分はなんとか切っていたが、これはレースなんだと考えると、違う気付きが多い大会だった。
それはまた次回ということで。
まだ疲れが抜けていませんぬ。
忙しさと暑さのせいでしょう。