キシリウムSLR・3年越しの活躍

レーシング5が使用不可能状態の現在、手持ちの11速ホイールはMAVICキシリウムSLRのみ。

 

従って、オルベアが履けるホイールもキシリウムSLRということになります。

 

この土日はずっとオルベアでした。

 

ポールスプリングは注文済みですが、到着しないことにはネリッシモ(一応、新車)に乗れない。乗りたくない。

 

そこで今日はキシリウムSLRについてです。

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これですねー。

 

タイヤとチューブが付属。MAVIC製の23cです。

いま思えば25cにしても面白かったかもしれません。

前輪はアルミスポーク。

後輪は反フリー側がカーボンスポーク(丸スポーク)となっています。

購入したのはおよそ三年前。

1500グラム以下のホイールへの憧れで、海外通販で購入。

以来、ずっとタンスの肥やし状態で眠らせてありました。

 

唯一使用したのが、友人とツーリングに行くとき、ロング後の山岳チャレンジをしないといけないとき、に限っていたので、総走行距離は500キロほど。

 

ですが最近は乗鞍対策のため、ちょいちょい使い始めていました。

 

ベアリングについて

まずなんと言ってもハブに圧入されているベアリング

キシリウムSLRは、シールドベアリングを使用しています。

レーシング5もシールドベアリングでしたし、耐久性、メンテナンス頻度を抑える、という効果を狙ってのことだと思います。

 

ただ、シールドベアリングは新品状態では回転が渋い。

きっとグリスが詰まって、こなれていないせいでしょう。

(仕事でよくベアリングの交換を行いますが、ゴリゴリになる前段階の、まだ使えるベアリングは回転が軽いです。鉄球自体がわずかに小さくなっているのもあると思いますが、余計な抵抗がかかっていることはないはずです)

 

ただし、フルクラムとMAVICを比べると、新品状態ではフルクラムの回転に軍配が上がるようです。(私見ですが、レー5との比較による)

 

自分でセラミックに差し替える人もいるみたいですが、耐久性重視のMAVICですから、ここは是非、自力で回転を軽くして差し上げたい。

 

 

乗り心地について

良いです。

あれだけオルベア・オルカブロンズはケツへの突き上げが尋常ではないと書いていて申し訳ないのですが、きっとホイールの性能だったのでしょう。

 

アルミホイールとしては最上級ホイールと言っても過言ではないので、乗り心地も最上級。

特に感じるのが、地面に接地していない方のスポークテンションの高さ。

リムがたわまないので(あくまで個人の感想です)、地面からの衝撃がバウンドしない感覚があります。

 

また、ダンシングでは特に顕著で、レー5以上に進む感覚があります。

 

フレームとの相性もありますが、やわらかいオルカにはキシリウムが合うと思います。

 

(業界用語で「フレームの剛性」というものがあるらしいです。

よく雑誌のインプレッションなんかで、「フレーム剛性が低く、脚に優しいのでロングライドに最適」みたいな文言を見ますが、私はそのままの意味では捉えていません。

人によってはゴリゴリの剛性感が合う人もいるでしょうし、私のようにあまり綺麗とは言えない道ばかり走らざるを得ない人にとっても、剛性だけで判断はできないと思います。

サイクリング程度ならいいかもしれませんが、ガンガン踏んで、早く遠くへ行きたい人にとっては、脚にクルなんていうのは、むしろウェルカムなんじゃないだろうかと思うからです)

 

まあ、オルカブロンズのフニャフニャな感覚に嫌気が差して、ニューバイクを求めた、という経緯もあるにはあるのです。

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バーザムです。

バーザム組んでる場合ではないのです。

 

走りについて

早くなります。

平均速度3キロほど上がります。

登りでは水ボトル1本分軽くなります。

 

ただし、注意点としてレー5とは使う筋肉が違うのでは?

とは感じます。

回し方によると思いますが、基本的にはドSホイールです。

レー5のように、「そろそろ休んだら? そんなに頑張っても速度的にはほぼ同じだよ」ということはありません。

 

「ホラ、もっと踏めよ。ワタシの巡航速度はもっと上なのよ。この程度でへばってもらっては困るわね」

と、ケツを叩かれている感じ。

 

リムもレー5よりも軽いせいで、どこまでも回せるんじゃないかと感じてしまいます。

「巡航性能が低い」

「出だしが重い」

「転がりが悪い」

そういう意見を見たことがあります。

その通りです。

しかし、最高のホイールです。

見た目も含めて。

 

ブレーキ性能について

アルミなのにカーボンホイールかと見紛うほどに黒い。

その凸凹洗濯板ブレーキ面は、まず、ブレーキ音が独特です。

カーボンホイールのように「キューーン」と鳴って止まります。

 

真価を発揮するのは雨の日。

いかにアルミでも斜度10%の下りをやろうとすると、濡れていれば死ねます。

エグザリット、という特殊加工であっても油断すれば死ねますが、安心感が違います。

プロならともかく、我々のようなホビーレーサーにとって、これはとても有り難いことです。

 

キシリウムSLR総括

とてもいいホイールです。

頑丈な作り。

耐久性のあるベアリング

1400グラムという軽量さ。

固い乗り心地。

直進性。

ブレーキ性能。

そして見た目。

 

どれをとっても一級品。

私には勿体ない。

トレーニングには勿体ないホイールとも言えます。

 

一日乗り込んだ後の疲れ具合の軽さからも、このホイールがただ者ではないことは明らか。

もっと早く。

もっと強く。

このドSホイールに釣り合う脚に、私はなりたい。

 

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