『ローガン』とアメリカの『老眼』(ロリータ有マス)

右手、薬指の付け根の関節が原因不明の痛みに襲われている。

 

リウマチかもしれない。

この歳で。

 

そんなことはいい。

今日は映画の感想文でも書こうかと思います。

 

 ここからネタバレします。ご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ『ローガン』

 

男は、いや、男たちは老いていた。

かつてヒーローと呼ばれていた彼も、いまや近くの文字が霞んで読めない。

かつて彼のボスだった男もそうだ。

彼の場合はもっと深刻だ。

年齢は90を超え、いまやアルツハイマーが進行中だからだ。

ミュータントと呼ばれた、はぐれ者の彼ら。

いまでは動ける者が金を稼ぎ、そのわずかな金で薬を買う生活。

メキシコ。

誰も進んでは行きたがらない荒野に、ひっそりと地下にでも潜るように暮らしていた。

 

唯一動ける男『ローガン』。

彼の仕事は運転手だ。

高級車を転がし、裕福なアメリカ人たちの脚として働く。

ときには休憩中にホイールを盗まれそうになるが、自慢の『爪』で暴漢を撃退する。

はずが、いまは老いた。思うように身体が動かない。

追い払うだけのはずが、殺してしまわなければならないほど、胆力も筋力も衰えていた。

当然、罪は罪だ。人を殺して良い法律などどこにもない。

ただ、それはあくまでも人間の場合だ。ミュータントにミュータントの法律はない。

あるのは自分自身の中にある良心と、その呵責。

だから酒の量も増える。

過去の罪と、彼はいまもなお戦い続けているのだ。

戦場から帰還した兵士のように。

 

あるとき男が忠告に来る。

「この女を捜しているんだ。見つけたら俺のところへ連絡して欲しい」

右手が義手になっているその男の首にはドクロの入れ墨。

カタギの姿じゃない。

そしてローガンは知っている。

男の雇い主がアメリカ政府であるということを。

 

かと思えば、女から仕事が舞い込む。

メキシコ訛りの英語で、女はなんとか伝えようとする。

「私と娘を安全な場所『カナダとの国境』へ連れて行って欲しい。いますぐに」

だがローガンには「いますぐ」という条件は呑めなかった。

メキシコに残した老人の介護をしなくてはならないからだ。

いったん戻って準備を整えるローガン。

翌日、女の待つモーテルで見たものは、無残にも撃ち殺された女の死体だった。

 

危機を感じ、メキシコへ戻ったローガン。

「これは何だ」

仲間がトランクから見つけたのはボールとリュックサック。

どうやら娘が勝手に乗り込んで来ていたようだ。

だがもう遅い。義手の男が後を付けてきていた。

「女を見つけたら、俺に報告しろって言ったよなぁ」

男は銃を振りかざし威嚇するが、娘が投げた鉄パイプで気絶してしまう。

「おお、ローガン。あの子がそうだ。あの子が若いミュータントなんだ」

予知能力をもつ老人が指さす先には、10歳くらいの小さな女の子が物陰に隠れるように立っていた。

 

ローガンと、少女の、人生を巡る旅が始まろうとしていた。

 

 

感想。

ええっと、あらすじというか、シリーズはあんまり見ていないのでなんとも申し訳ないのだが、今回のヒューはコスチュームを着ません。

し、水平離着陸可能なサンダーバードみたいな戦闘機にも乗りません。

そんなんあったらすぐにこの映画終わってしまうわっ!

 

PVを見て分かっていたことですが、これはロードムービーで、少女がローガンと同じくアダマンチウム製の『爪』を生やすことが出来るミュータントであるということ。

で、おっそろしく強い。

海千山千の傭兵軍団を相手に、一人で立ち回ってしまう。

おまけに再生能力があるもんだから、少女の身体を銛が貫通しちゃったりなんかして、もうグロ表現には慣れっこの私ですが、さすがに「え、いいの?」ってな具合になりました。

で、その後もこの少女、容赦なく殺しまくります。

そりゃあもう気持ちいいほどに。

人間は敵、いや、銃を持った者は敵だと言わんばかりに。

(よく考えたらこの映画、ミュータントという設定無しでも成立しますよね。凄腕のナイフ使いと予言者のじじい、新人アサシンの少女って設定で)

 

これがアメリカの懐の広さ、なんでしょうかねぇ。

少女「ローラ」を演じる女の子は、ダフネ・キーン。イギリス出身なんですって。

間違いなくマーティンスコセッシの「タクシードライバー」に出ていた「ジョディ・フォスター」です。

同じ運命を辿る気がしてならない。ダフネ株があったら買えるだけ買うべきだ。

なんせ、この年でもうおっそろしいくらい美人(12歳の子にこの表現はアメリカ人からしたら非常識とののしられるかもしれないが)、というか色気がありやがる。

そりゃもうスクリーンに写っているだけで間が持ってしまうほどに。

 

肝心のローガンはというと、ヒューのどことなく頼りない風な演技(脚が悪いような歩き方)からも分かるとおり、再生能力を持っているはずが、そこまで再生しなくなってきているという設定。

理由は明らかにされていませんでしたが、どうやらローガン自身が過去に人を殺めたことで自暴自棄になり(帰還兵のような)酒浸りになって、死にたいと願うようになった。

というか、もう再生能力使いすぎで寿命のような感じに。

これは自殺を考えていることも含め、メタルギアのオールドスネイクだなと感じた。

再生能力があるばかりに、楽に死ねないローガンの唯一の救いはアダマンチウム製の弾丸。

そして金を貯めて「太陽の風」号というヨットを買って、教授とともに海の上で死のうとしている。

 

まあ、分からなくもない。

 

特殊な能力をもったままアルツハイマーになるという恐怖をアメリカさんは描いている。これぞ高度医療社会がもたらした弊害じゃー、とまでは言ってない。

うん。

ミュータントのアルツハイマー、マジ迷惑。

教授が発作を起こせば、一般人は身動きすらとれない麻痺状態になる。

それも、けっこう広い範囲で。

今後はあれか、そこまで考えなきゃならんのか。

拳志郎がアルツ。悟空がアルツ。少佐がアルツ。アムロがアルツ。

アルツありきで設定考える脚本家さん、マジ大変。

 

そして遺伝子組み換え食料にミュータント抑制薬をこっそり配合させて、この25年間はミュータント一人も出てきてなーい計画も成功。

(GSでローラが食べていたのもプリングルスだし、飲んでた缶ジュースにもコーンシロップ入ってるよね。ってそんなことどうでもいいか)

ローガンが出入りしていたメキシコ国境といい、一応は、この辺りアメリカが抱える問題をチラ見せしていたんでしょう。

 

ではこの映画の本質ってなーに?

ってことになってくるが、あれでしょ、「人生」でしょ。

 

老いて爪が出せない、身体が再生しないローガンは、それってつまりもう普通の人ってことじゃん?と気付かせてくれます。

事実、最後の最後、ローガンは人間の武器を使用します。

あれだけ人間が、ミュータントが、棲み分けが、って言っていたのに、両者を分けていたのは凶暴性ではなく特殊能力の有無だったのです。

能力を失った者は人間になれるのか。

人間らしくあってもいいのか。

しかし、映画の中で登場する人物たちはみな凶悪で、武器を手にし、自らの身体を戦闘のために改造していました。

 

ローラは研究所で作られ、外界を見たことがありませんでした。

それが、ローガンたちとの旅で景色に触れ、他人に触れます。

 

ヒーローものとしては極端に登場人物が少ない(と思ったのは私だけでしょうか)この映画の中で、唯一登場人物らしい登場人物に出会います。

マンソン一家です。

奥さん、あのピーター・ベントン先生よ。ERの。

父、母、子の三人で、ごく一般的な幸せを享受している彼ら。

彼らだって人間なのです。

 

そしてそんな人間たちを、ローラは見ていました。

旅の途中、教授とともにホテルの一室でローラは映画を見ます。

西部映画「シェーン」です。

私、見たことはないのでなんとも言えないのですが、この映画がローラに人生訓を教えています。

「罪は罪だ。どこまで行っても罪はついてくる。それは俺が背負って生きる」

このようなことを『シェーン』のラストシーンに流れます。

ローガンも「背負って生きろ」とだけ言うシーンがあります。

事実、その言葉通り、ローラはミュータントとしての道を歩むことになるのです。

 

これは人生の物語だ。

人生とは背負うこと。決意すること。戦うこと。愛し合うこと。認め合うこと。

そして後悔すること。誰かのために走ること。

そんな人生が詰まった映画なのです。

 

(劇中、映画によって教えられるってところに、ぐっと来たのは私だけでしょうか)

 

 伊藤計劃調で書いてみまして。ええ。

 

 

海外通販で購入したネリッシモのフレームを組む。

 

今夜の夕食は焼きそばでした。

明日の夜も焼きそばです。

その次も、そのまた次の日も焼きそば。

きっとその次の次の日も焼きそばでしょう。

 

まあ、それはいいんです。

 

今日は完成したネリッシモの紹介です。

で、特に言いたいのは、果たして海外通販で購入したフレームは組めるのかということ。

それと、細かな問題点について書いていこうと思います。

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これが、

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こうして、

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こう!

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で、完成。

って、なわけあるかーい!

悪いこと言いませんから、一度も組んだことがない人(特にロードバイクに乗ったことも触れたことも無いような人)は、

素直にショップで購入して下さい。

大変ですから。

 

そして改めて感じるのは、吊しの完成車が、いかにお買い得車としてまとまっているかということなんです。

 

サドルも、シートポストもハンドルもステムも、そのた諸々のスモールパーツの数々も付属。

バラバラだったそのパーツがショップが組み上げた状態で売っている。

なんてすばらしいんだろう。

お気に入りのパーツを使いたい(選びたい)場合は、ショップに頼めばいい。

二台目ともなればフレームを選ぶところから始めたっていい。

 

餅は餅屋。

 

自己流で組んだって、延々と付きまとうのが「これでいいんだろうか」「左右のバランスは合っているのだろうか」ということ。

 

組み立て時の注意点

さて、今更ですがここまでの作業を振り返っていきましょう。

私がぶつかった問題はと言いますと、

  • クラウンレースの圧入
  • コラムカット
  • コラムスペーサーの用意
  • 左クランクボルト紛失
  • アンカーナットが締まらない
  • アウターワイヤの長さ決定
  • トップチューブのカタログ値を無視してステム長を決める(ハンドルが遠すぎて乗れないんじゃないか不安になる)
  • チェーンコマ数
  • フロントディレイラー取り付けバンドのサイズ
  • 防犯登録

といったところでしょうか。

赤字は、取られた時間が大きいものです。

可能ならショップに頼み込んでやって貰って下さい。

お金で解決できます。

(以上はすべてお金で解決可能なことでしたので、私のような貧乏人は時間で解決させる方向でなんとかやり過ごしました)

 

見てください。

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真ん中が、練習のためにカットしたオルベアのフォークコラム。

右がネリッシモのフォークコラム。

(左は使用する予定だったコラムスペーサー5㎜)

切ってみて思ったのは、オルベアは切りやすく、ネリッシモは表面カーボンが編み込みのせいか、非常に切りにくかった

極論を言うと断面がまっすぐでなくてもいいので、そこまで神経質になる必要はなかった。後で紙やすりで整えればまっすぐになるし。

うーん、チューブメーカーであるデダチャイの実力差がこんなところにも、と感じてネリッシモへの期待が高まった瞬間でもありました。

 

次。

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コラムカットに失敗した図。

あと3㎜短くカットしていれば、カーボンスペーサーは一個で良かったはずで、上の赤いスペーサーも使用できたのに。

最終的にはステムの下に赤いスペーサーをかましてハンドルを5㎜高くする予定。

なぜかって?

見た目。

と、「ステムが110㎜のため、少し高くした方が良いのでは?(オルベア比)」という考えから。

ただ、さらにスペーサーを購入するとなると追加で2000円ほど必要になってくるので保留中。しばらくはこのままでいきます。

 

見て下さい。

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右がネリッシモに使用した105クランクボルト。

左が、わざわざ購入してしまったアルテグラクランクボルト。

実家を引っかき回して105ボルトを見つけたからよかったものの、これには参りました。まさかアルテと105で、規格が違うとは。

 

次。

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一番上に写っている銀色の筒。

アンカーナット、もしくはプレッシャープラグというものです。

これが締まらない。

いろいろなサイトを見て、ある程度締めた状態で挿入すれば良い、ということが分かり、一件落着。

 

ぐ、いちいち時間が掛かってしかたない。

 

こういう面倒を避けるためにも、やはりある程度組んだ状態であってもショップに持ち込むべきかと思うのであります。

 

やっとワイヤー。

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アウターワイヤーカットは思い切りが肝心。

間違えた場合を想定して、もう一組ワイヤーセットを購入しておきました。

オルベアのが切れた場合にも使えるし、ストックしておいて損はないかと。

 

ハンドルの内部をワイヤーが通る仕様のため、非常に苦労しました。

今思えば、通さなくても良かったかも。

三冊くらいメンテナンスの本を見比べながらやりました。

 

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で、肝心のハンドル。

ロードバイク規格便利帳」という本をみていて、こんな記述を見つける。 

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 DEDAの新規格ぅ〜???

特殊すぎて売れてないんじゃないのぉ〜???

とか思っていたら、カーボンハンドルらしからぬ値段で売られていたため、フレームと同時購入。

当然、コレに合うステムはスーパーオーバーサイズ35㎜しかない。

よってステムも決まる。

 

肝心の長さだが、

1.オルベアでは90㎜、100㎜と長くしてきたところ、長い方が自分に合うということが分かり、100㎜以上を考える。

2.プロ選手の土井幸広選手が使っているのが「110㎜」ということもあり、110㎜が視野に入り始める。

3.トップチューブオルベアよりも短いこともあり、110㎜に決める

といった流れで決まる。

 

90㎜から100㎜に変えたときが、もっとも効果アリと感じた。

「これぞロードバイクの快適さよのぉ」

と思ったものだ。

 

最初、オルベアに乗ったときはロードバイクの爽快感や人馬一体感なんてこれっぽっちもなかったからなぁ......……。

最初の一年はオルベアに対して「サイズが大きすぎる、失敗した」とばかり思っていたので、思い切って長いステムに変えてみたのは正解でした。

そういえば、今のオルベアのステムもデダチャイでしたね。

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 中古で安かったから付けてみたんですが、文句なし。

なんなら3Tよりもいい。

(3Tは耐久性・剛性重視の気がするので私には勿体なかった)

デダチャイはハンドルも含め、なんなら剛性緩めな気がして私にはちょうどいいかも。

(まだ35㎜ハンドルでスプリントしてないので分からないが、ステムは何かそんな感じ)

 

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 チェーンコマ数は、こちらのサイトを参考にさせてもらいました。

www.geocities.jp

もっていないのですが、

 

バイクハンド YC-207 チェーンフィキサー YC-207

バイクハンド YC-207 チェーンフィキサー YC-207

 

 これがあるととっても便利だと思いました。

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 ついでにDOVALチェーンリングにしてみました。

変速は今のところ普通。

楕円率6%です。T52-36。

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ローラー台に乗っただけですが、回すタイプの人は脚を残せるかも。

フルームが使っているのも納得。

 

FDバンドは結局、

 これじゃなくて。サイズ違いです。

TOKENの「34.9㎜」です。

アマゾンでは在庫切れみたいですので悪しからず。

 

 ネリッシモについては以上です。

防犯登録をしたら、外を走ってみたいと思います。

 

 

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 嫁様のロードバイク

主にローラー台専用となっていますが、お遍路に行ってしまっていないので、ローラー台はネリッシモがセットされています。

居間にローラー台があるので、ずっと眺めることができます。

 

 

 

夕飯の焼きそばを食べながら思うのは、ネリッシモのジオメトリが美しいということ。

シートステーとダウンチューブが平行で、フロントフォークとシートチューブがほぼ並行。

三角形と形容されるロードバイクのフレームですが、これは四角形です。

シートチューブの色だけ黒い、というのも四角に見せている要因ではあります。

 

バイクポジションが気になるところですが、ローラー台で一時間乗ってみたところ、ハンドル角度とブラケット角度をわずかに変えただけで済みましたし、サドルの違和感も乗っているうちに消えるでしょう。

要は慣れです。

(やっぱりハンドルはあと5㎜高くてもいいかな)

 

 長くなりました。

今日はこの辺で。

 

 

 

ネリッシモ完成。妻がお遍路へ。

つ、疲れました。

 

写真などはまた後日ということで。

 

ええ。

と、えええ。

 

え、が一つ増えるだけで意味が変わるのね。

 

って、そんなことどうでもいいわーい。

 

妻が突然、四国遍路の旅に出るということですので、早く寝ます。

 

夜出るみたいです。

 

し、心配です。

 

 うどん食いてえっす。

無酸素域の呼吸について

なんだか最近、再び「ファイブスターストーリーズ熱」が上がってきています。

今月の25日に愛知開催の「GTM」を見に行けることになったことが原因でしょう。

 

花の詩女 ゴティックメード ワールドガイド

花の詩女 ゴティックメード ワールドガイド

 

これ。 永野護デザインのトリコでございます。はい。

 

さて、今日は呼吸について書いてみたく思います。

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見えるかなぁ?

これ、私の走行記録です。

ほとんど公開しないまま今日まで来てしまいましたが、先月の走行距離は925.5㎞でした。

おしい。

あとちょっとで1000㎞だったのに、くやしい。

とかは、最近では思わなくなってきました。

身体壊したら、元も子もないので。

それに距離だけが指標ではないですし、大事なのは強度と質。

この二つが上がっていけば、練習時間はどんどん短くなるはずだと思っております。

 

で、本当に見て頂きたいのは、昨日のログ。

120㎞ほど走っていますが、実は昨日は80㎞を過ぎた辺りから急に呼吸が苦しくなってきたのです。

 

コースは延々となだらかな登りが続く信号のない道。

片道60㎞。折り返すと、帰りはゆるい下り基調の平坦道になります。

行きは追い風。

帰りは、ものすごい向かい風でした。

 

今度参加する乗鞍スカイラインヒルクライムに向けて、40㎞辺りから20分間のヒルクライム。斜度は平均勾配は5.5%ほど。

全力TT。昨日は1回だけ。

 

そして昼食をコンビニで済ませ、ちょっと走って折り返し。

そこから向かい風にさらされながら、巡航速度35〜40㎞ほどで頑張る。

おそらく折り返してから80㎞地点に到着した辺りで、胸の苦しみに気が付きました。

 

よく、水泳や陸上なんかで全力疾走した後のように、息を大きく吸い込むと肺が痛い、という症状に。

 

「やりすぎた」と感じました。

 

実は5年ほど前、肺胞の一部が破れる「肺気胸」という病気で一時的に入院したことがあり、そのときと似た痛みだったので焦りました。

 

退院してからは何ともないのですが、「高確率で再発するだろうから、そのときは肺胞を切除しますので」とお医者様に言われていたこともあり、余計に心配でした。

 

で思ったのは頑張ってる最中、浅い呼吸だったのではないか、ということ。

 

「疲れるから呼吸は大きく、回数も減らそう」

みたいなことを、引退したティンコフのバッソさんが雑誌で言っていたのを思い出しました。

事実、「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」という興奮した犬みたいな呼吸を続けていたときは、帰宅後、胸が苦しかったことがあります。

 

って、ならばなぜ同じ過ちを、とお思いでしょうけど、それほど風が強かったんだろうなと今になって思います。

頑張りすぎてしまったのだ、と。

 

向かい風の10分走みたいなことと、その前に行った山岳TTによる無酸素状態。

結果、肺の末端がずっとしぼんだままで、縮こまってしまったことによる痛み、だと私は考えています。

 

特にロードバイクに乗る上で大事なのが「息を吐くこと」。

吸うことは無意識がやってくれますが、吐くことは意識的にやってあげる必要があります。

つまり腹式呼吸です

落ち着いた、深い呼吸を心がけていましたが、どうやら昨日の私は足りていなかったみたいです。

 

肺の痛みは帰宅後、1時間ほど睡眠をとったら治りました。

 

痛みに気が付いてから帰宅するまでの道のりは果てしなく遠いモノでした。

まるでハンガーノックのような苦しみ。

みなさま、頑張りすぎにはくれぐれもお気を付け下さい。

 

 

ネリッシモは、組み始めてはいますが、次々に襲いかかる問題にイチイチ立ち止まっている状態です。

パーツもまだ揃っていませんし、いつかまとめてアップしたい!

 

…………早く乗りたいなぁ…………。

 

 

 

チョイス!のプロテイン。

パーツがなかなか集まらないので、ねりっしも君が組めません。

 

なので、今日はいつも飲んでいるプロテインの紹介をします。

 

 

GOLDEN WHEY(ゴールデンホエイ)ココア 1KG

GOLDEN WHEY(ゴールデンホエイ)ココア 1KG

 

 これ!

 

いままではザバスプロテインを飲んでいたのですが、ソイプロテインということもあって、おならが出続ける、という弊害が起こっていました。

 

味は悪くないし、決していけないモノではないと思うのですが、いろいろなブログを読むうちに、いてもたってもいられなくなり、このチョイスプロテインを購入。

 

まずは飲み慣れたココア味から試してみることに。

 

味ですが、ザバスのココア味に比べて少し薄い

 

甘味料が「ステビア」のみ、ということもあり、ちょっと物足りない感じ。

 

なので私は、ザバスをスプーン半量入れて飲んでいます。

 

おならは何とか以前よりは治まったように感じますが、もともとたくさん出る性分なので、効果のほどはちょっと疑問です。

 

ですが、ソイプロテインに比べてホエイプロテインの方が吸収が早いらしく(わずかな差なのかもしれないが)、飲み始めてから筋肉が増えた気もする。

 

美味しい美味しいと飲み続けていたのですが、あるときこちらを購入。

 パウダー状のアミノ酸サプリメント。「クレアチン

ここぞと言うときに踏めるようになるらしく、「身体を作っていく上で必要かなー」程度の興味で買ってはみたものの、非常に飲みにくく、水に溶けません。

 

どういうことかというと、融点が100度近いせいで、沸騰したお湯でないと溶けないらしいのです。

一度、鍋に入れて煮込んでみましたが、完全には溶けず、結果失敗

鍋のフチには白い粉が付着したままとなりました。

 

で、これをプロテインと一緒にシェイクして飲んでみましたところ、クレアチンの苦みが先に来て、やっぱり飲みにくい。

 

そこで、もう一つ。

GOLDEN WHEY(ゴールデンホエイ)抹茶 1KG

GOLDEN WHEY(ゴールデンホエイ)抹茶 1KG

 

こちらを購入。

「ココア味よりも甘さが控えめ」、 というレビューを読んでもしやと思いましたが、これがアタリでした。

 

水に溶かして飲めば、そのままお抹茶味。

なので、いつものように低脂肪牛乳で抹茶プロテインクレアチンをシェイクしてみたところ、クレアチンの苦みより抹茶の苦みが勝つので、なんとか飲めるようになりました。

 

甘党の私としては、甘みが欲しい時はザバスのココア味をスプーン半量追加して飲みます。

また、気分によってはチョイスのココア味を半分入れてチョコ抹茶ドリンクとして飲んだりもします。

 

ただ、シェイクしても溶けたわけではないので、噛めばクレアチン独特の「ジャリ感」はあります。結晶を砕いたようなパウダーなので仕方ないのかもしれませんが。

 

ですが、お抹茶味でならクレアチンが飲めます。

私はシェイカーを仕事場に持ち込んで、疲れたなと感じたらプロテインを飲むようにしています。

無駄なドリンク代を浮かせることも出来ますし、間食を抑えることにも繋がっています。

 

・最後に、飲み方

溶けないというレビューが見受けられますが、先に液体を入れてプロテインは後から入れて下さい。

その後は、ひたすたシェイク!です。

低脂肪牛乳と豆乳のブレンドも美味しいですよ。

 

そのうち、甘みが強いというシナモン味にも挑戦したいと思います。

 

プロテイン、マジオススメです。

 

ザバス ソイプロテイン100 ココア味【50食分】 1,050g

ザバス ソイプロテイン100 ココア味【50食分】 1,050g

 

 

 

でだちゃい・ストラーダのネリッシモ、到着〜開封

まずはこちら。

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オルベア・オルカの現在の姿。

下の箱は到着したときのもの。

 

んで、気になっていたことが幾つかあります。

海外通販を利用する際の心配ごとと言い換えてもいいかもしれません。

 

その1、フォークコラムカットはどうするのか

その2、BB規格について

その3、FDバンド式みたいだけど、チューブの直径は?

その4、ヘッドチューブに入っている上ワン、下ワンと呼ばれるフォークを固定するためのベアリングはどうなっているのか。アンカーナットは付属しているのか。

その5、シートクランプは付いているのか。

 

とまあ、こんな具合。

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すぐさま開封。

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開封。

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おみ足。

 

おっ?

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BBはBSAという記述があったのですが、実際はどうなっているのか分からず、心配でした。

(カーボン素材にねじ切ってある訳ではないだろうし、とか要らぬ心配をしていました)

アルミの部品が一体成形として内蔵されていますね。

あまりに心配ごとが多く、こちらの本を購入して読んでいましたが、

 

ロードバイク「規格」便利帳 最新版 (エイムック 3622 BiCYCLE CLUB別冊)

ロードバイク「規格」便利帳 最新版 (エイムック 3622 BiCYCLE CLUB別冊)

 

「BSAつったらBSAだろが。金属フレームはだいたいBSAなんだYO!」

みたいな姿勢で理解に至らなかったり、

「BSA」からいつのまにか「BSC」という記述に変わっていたり、(同じものなのか?)初心者には分かり辛い。

やはり何事も、実物を見てから考えるのが一番と改めて思いました。

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 Sサイズ。

ケーブル沿わせるやーつも一応は付いている。

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 シートクランプ、付いてますぜ!(当たり前か?)

 

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 ヘッドチューブ内部の様子。

樹脂がもりっと残っていて、手で触ると切れそう。

T700カーボンとのことですが、東レであるとはどこにも書いてなーい。

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別の箱にフォーク。

ありました、アンカーナット、上下ベアリング

なんとか自分で組めそう……かなと考えた矢先、

クラウンレース

なるものの存在を知る。

 

検索した結果、塩ビパイプを購入して上からハンマーで叩く方法が一番らしい。

が、会社にあるものでなんとかならないのか、と思い、フォークを会社へ持ち込み。

写真はないのですが、ベアリングを引っこ抜くときに使うプーラー、

 

(STRAIGHT/ストレート) ギヤプーラー 2本爪 150mm 19-1126

(STRAIGHT/ストレート) ギヤプーラー 2本爪 150mm 19-1126

 

 これに使用する引き抜きプレートでクラウンレースを挟み、ハンマーで圧入する、という大工事になりました。

 

http://tobuseiko.com/product/maintenance/pullers/pdf/MP-PDS_TMMS_JA.pdf

 

PDFですが、こういうモノでクラウンレースのみ挟んで圧入しました。

名前が分からん。プーラーは使ってませんよ念のため。

 

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で、結果こうなる。

フォークも自分でカットする方向で。

まだ部品がいろいろ届いていないので、とりあえずここまで。

 

コラムスペーサーが届いて、実寸合わせしてからのカットになるかと思います。

 

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あとですね、ここのパーツがないことに気付く。

シマノ純正パーツにしようか、赤い社外品にしようか考え中。

ここは最後でもいいので、絶賛放置中です。

 

フレームの詳しいインプレは組み上がってから。

うむ。

お粗末。

 

BIKE HAND(バイクハンド) YC-617-2Sコンパクトトルクレンチ ブラック

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SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm (3/8インチ) SDT3-060

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TOJ美濃ステージ、観戦に行ってきました。

書きたいことが溜まっていく一方です。

こんな始めたばかりの弱小ブログでも見てくれている人がまさか一人でもいる、ということに驚きと感謝の念が絶えません。

ありがたいことです。

本当にありがとうございます。

 

というわけで、ツアーオブジャパン、美濃ステージ。

前年は第三ステージでしたが、いなべと入れ替わっての第四ステージとなります。

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スタート5分前。

うだつの上がる町並みにて。

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仁義なきスタート前のチーム・マトリックスパワータグのみなさん。

 

第一ステージ・大阪府、堺(個人タイムトライアル)2.65㎞

第二ステージ・京都府精華町

第三ステージ・三重県いなべ市

第四ステージ・岐阜県美濃市

第五ステージ・長野県、飯田市南信州

第六ステージ・Mt.富士山(登りオンリーのヒルクライム決戦)

第七ステージ・静岡県伊豆市CSCサイクルスポーツセンターを周回)

第八ステージ・東京都

 

全8ステージを戦うTOJですが、毎年動きがあるのが飯田市、そして富士あざみラインを上る第六ステージあたりから。

 

一昨年の伊豆市では、イランのミルサマ・ポルセイェディゴラコール選手がグルペットを周回遅れにするという波乱のステージとなりました。

(ポルセィ選手は2013、2014年の連続優勝をした英雄。一昨年はサインも貰ってしまったし、個人的に一番注目しています。頑張って欲しい)

 

特に美濃ステージは逃げが決まりにくい(逃げてそのままステージ優勝という流れが今までない)と言われています。

短い登りと、緩やかな下り。

下りきったところの直角カーブ。

ゴールまでの直線も、おおよそ800メートルくらいでしょうか、どうしても集団が追いついて来てしまうのだと思います。

 

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最初に逃げたお二人。

信号機が消灯しているのがお分かりでしょうか。

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若い日本の二人。

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山岳賞狙いと、ヤングライダー賞狙いorチームの指示の逃げ。

目的は違えど、協調体制。

この後通過した集団は、笑顔で会話しながら流していたので、逃げは容認されていたのでしょう。

 

 

大会序盤と言うこともあり、お互いに様子見という作戦もあるかもしれませんが、見ている側からすれば、序盤から積極的に動いてレースをかき乱してもらいたいところ。

 

そういう意味では、今年はKINANサイクリングチームの椿大志が終盤になって集団から飛び出し、集団を活性化させていたように感じます。

 

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うっ、写真ちっちゃい!

(「ヒロシー!いけ〜!」と一人で叫んでいたため、写真は撮らず…………です)

 

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これも彼方に見えるメイン集団。

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椿選手にブリッジしたいキナンのチームメイトですが、ラスト一週のため、速度が鬼速くなっています。

前から二番目にいるのが椿選手のチームメイト、山本元喜選手。

ジロ・デ・イタリアにも出場経験のある日本の英雄。

 

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ぶれぶれで申し訳ないが、結果、このグリーンジャージの選手が最終スプリントを制して優勝しました。

 

キナンはスプリンターがいない、と山本選手のブログにもありました。

それだけに椿選手の逃げにはチームからの期待も大きかったはず。

登り口にさしかかって集団に捕まってしまい、惜しかった。

あとは自称筋肉サイクリスト山本元喜選手のゴールスプリントに期待するのですが、残念ながら優勝は…………

 

マルコ・カノラ選手

 

強い。

強すぎる。

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表彰式は見ていたのですが、人が多くて近付いて写真撮れるような感じではなかったので、一応、遠くからの写真。

あとはオフショットなんかもいくつか。

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ゴール地点に設定されている「和紙の里会館」

TOJ.の日は入館料無料なんです。

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仁義なきゴール後の仲良しサイクリングクラブのみなさん。

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疲れ切った様子で、スタート直後のように笑顔で会話なんてことはないのです。

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ブリッツェンの飯野選手。ゴール後のメカトラ?

しばらくこのままでした。ゴール後で良かった。

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とーーくに見える選手。最後の最後に帰還してきました。

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プジョル〜!

カメラに気付いてニッコリ笑顔を作って下さいました。

なんて良い方なんだろう。

オスカル・プジョル・ムニョス選手です。

ゼッケン「1」

そうです。前年のTOJ総合優勝者

やはり強さはそのまま人気にも繋がると思います。

しかしこの人の場合、その特徴的なお髭で、一発で覚えてしまいます。

もはやジャパンプロツアーにおけるアイドル的存在と言っても過言ではないでしょう。

ソックスも、ご自身のお顔がプリントされていてオシャレ。

今年も総合優勝を狙っているのでしょう。

 

と、

まあ、

今年の写真はこんな感じなのですが、

実は、

たった今、

あのフレームが到着しました。

 

ちょっと開封の議、してきます。

 

僕のジロ・デ・イタリア

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