TIMEのサイロン(という幼女)

ここまでのあらすじ。

ウィアウィスのアサシンに試乗した私は、わずか300メートルの間にロードバイクから漂う危険な青い香りを感じ取っていたのであった…………

 

 

無事、アサシンを返却すると、目の前にはポディウムさんのブースが。

www.podium.co.jp

 

ぱっと見で6人が試乗待機の列を作っておられました。

人に見られながら立ちコケしたらやだなとか思っていたが、並ばなければいつまでもサイロンに乗ることは出来ず、しかも今後もっと人が増えてくる気配もあった。

すぐに並び、スタッフさんに希望車種を告げる。

 

「タイムのサイロンをお願い致します」

 

サイズはXS。

トランスリンクではなく、シートポスト使用。

クラシックフォーク。

色はレーシングファクトリー。

コンポはカンパニョーロ・スーパーレコードESP(だったはず)

ホイールはBORAのダークラベル。(ONEかULTRAかは興奮で覚えておらず)

 

並んでいると、一人一人、丁寧にサドル高を合わせるスタッフさん。

こちらも緊張しているので、

「だだだ、大丈夫です」

「な、なんでもいいです(乗れれば)」

みたいな腰の低い人ばかりに感じられ、良い雰囲気。

 

で、私の前に三人、サイロン希望者がいて待っていた訳ですが、どうやらカレラの人気が高いらしく、私より後に並んだ人は、ほぼみんなカレラ待ちのご様子。

 

「性能が半端ないのか、それとも見た目の格好良さからなのか、どちらにせよ、玄人衆がみんな選んでいるメーカーだ。間違いなさそう」

 

などと考えていると、あっという間に自分の番に。

「希望のサドル高さとかありますか?」

「いえ、得には(ななな、なんでもいいです乗れればばば。

 乗せて貰えるだけで恐縮ですぅうううう)

 そそそれより、タイムペダルは初めてなんですけど…………」

という素人臭い質問にも優しく解答してくれました。

「キャッチに少しコツが要りますが、あ、そうです。大丈夫そうですね」

 

てなわけで、試乗スタート。

持った感じ、超軽い。

もともと、エアロフレームなので最軽量クラスの重量ではないという認識を持っていましたが、上記のグループセットにホイールの組み合わせだと、軽くUCI規定に近付くんだな、とか思いました。

(サイクリストのサイトで、ひょっとしたら全く同じ機体かもしれないサイロンの重量が出ていたので、それくらいかなと考えながら試乗してました)

cyclist.sanspo.com

あ、BORA ULTRAなのね…………。6.55㎏。

 

最初は下り坂で、なおかつ追い風だったので、ほとんど止まってしまう速度まで減速。

からの、ひと漕ぎめ。

『パンッ』

『グンっ』

『ぎょいーーーーーん』

 という三つの感覚が同時にクル。

私、

「あばばばばばばばっb」

「あーーー」

「…………あへーーーー」

てなもん。

 

完全に幼女を犯してる感覚(ごめんなさい、訴えないで。あくまでも比喩だから)。

もともと重量が軽い=体重の軽い華奢な女の子

という発想しか出てこない犯罪者予備軍ではありますが、

ウィアウィスの「これから育ちそうな少女」てな感覚よりは、

 

「人間としてのネイキッドな年齢の素直さ、みたいなものプラスすることの、

 踏み込んだらバキバキに折れてしまいそうな(心が)、

 でも芯が強すぎるドSなフランスの幼女

てな具合でしょうか。

ダンシングなんかしようものなら、勝手にこちらが果ててしまいそう(快感で)。

 

乗ってるとき、完全なるヘブン状態で、ヨダレを垂らしていなかったか心配。

もちろん、スーレコとホイール、タイヤの成分も充分にあるのでしょうけど、

期待度MAX状態で試乗して、期待値を振り切れてくる機体はTIMEだけ。

本当に同じ自転車という乗り物か?

と疑いたくなる。

 

あと、壊れやすいと思い込んで気にも止めなかったタイムペダルですが、脱着がシマノクリートよりも軽く、装着も違和感なし。

カンパのシフトと同じように軽く小気味よい音とタッチで、とても気に入った。

というか多分、サイロン買うとしたらタイムペダルにすると思う。

いやしたい!

 

ダンシング、と書きましたが、オルベアに乗っている時いつも感じるのが、

「ダンシングって、エッチしてるときに似てなくない?」

ってことです。

平地で耐えているとき、栗村修氏は『絶頂するのを耐えるのに似ている』とご自身の著書で書いていましたが、そんな感じ。

 

サイロン

高くてすぐには買えないけれど、いつか、あいつに跨がって絶頂を向かえてみたい。

『いつかはタイム』

という言葉の通りに。

 

 

 

最高級ロードバイクは危険な匂い・名古屋サイクルトレンド

先日開催された名古屋サイクルトレンド2017。

私はここで、様々なメーカーのロードバイクに試乗してきました。

あくまでもこれは私個人の感想ですので、念のため。

(今回の目的はTIMEのサイロンだったので、だいぶ偏った採点してます )

  1.  ウィアウィス
  2. TIME
  3. ORBEA
  4. NEILPRYDE
  5. Argon
  6. BMC
  7. グエルチョッティ
  8. FUJI

 (上記、試乗した順)

 会場着いてすぐ、試乗車受付のお兄さんに身分証を提示、用紙に記入したら、数字の書いた腕輪を装着されます。

これを、試乗車を用意している各メーカーさんに見せて予約。

あとは自分の番が来るまでドキドキしながら待ちます。

 

会場の雰囲気は、なんとなく『午後4時のコミケ会場』といった混み具合。

お隣ではオートトレンドをやっていて、むしろそちらのお客さんの方が多いくらい。

試乗車を受け取ったら、試乗コースまで歩いて持って行くのですが、人が多くて通れない、なんてこともなく快適。

 

試乗車の多くはノーマルペダル。

シマノクリートのところも皆無で、唯一ポディウムさんがタイムペダルでシューズも結構な数を用意していたので、自分のシューズサイズを把握しておくとスムーズで良いかも。

もちろん、履かずにスニーカーでTIMEにのってもいいんですけどね。

 

さて、肝心の試乗の感想を。

1,ウィアウィス・アサシン

 世界的アーチェリー用品のメーカーで、自社でカーボン繊維を編み上げる設備を持っているそうな。

wiawis.niu-mon.com

へー、世界一なんですね、知りませんでした。

ただ、『アサシン』自体は雑誌でちょろっと見て知っていましたので、試乗できると知って嬉しくなり、真っ先に試乗しました。(いきなりTIMEに行くのが怖かった)

 

 「アサシンはロングライドモデルなので、なるべくガタガタのところを選んで走ってみてくださいね」 

 

ウィアウィスのスタッフさんからそう言われ、ガタガタのところを選んでみる。

持った感じ、軽い。

そして走り出すと振動が違う。

オルベア・オルカとは明らかに違うマイルドさ。

たった300メートルの試乗コースだったが、それがわかるくらいに違いがハッキリある。

いい、いいぞウィアウィス!

いいぞ名古屋サイクルトレンド!

 

それにアサシンの見た目も気に入った。

クロモリかと見紛うほどの細身のシルエット、細いパイプ。

ホリゾンタルフレームはラグ組み。

カーボン地が剥き出しのボディ。

ここまで、まるでTIMEがやっていたこととほぼ同じ。

 

だが柔らかい。

柔らかすぎるほどに。

 

どうでしたか? 踏むとぐにゃっとした感触で、柔らかくなかったですか?」

 

た、確かに。

だ、だが違う。私の欲しているものとは明らかに違う。

『クロモリは重たいから、週末まったり用に一台欲しいな。もちろん、見た目重視で』

という用途で選ぶなら、間違いなくこれ。

喩えるなら、バス通学の中学生。美術部で毎日遅くまで絵を描いている。

 帰りのバスではいつも熟睡。家までは片道一時間。

 触れたら折れそうな、か細い手足。体重は45キロ。

 ポニーテール。

 夕日が寝顔を照らしている…………

 

一気に犯罪的な臭いがしてきましたが、乗り始めの一瞬、そんなことが頭に浮かびました。

ダンシングすると私の体重を支えきれないのではないか、という杞憂が原因でしょうか。実際はそんなことはまったくないんでしょうけど。

(スニーカーなのでダンシングはしてない)

引きずり回すよりも、ゆっくりと連れ回してあげた方が喜ぶタイプなのでしょう、きっと。

 

 軽快感    ★★★☆☆

 加速性    ★★☆☆☆

 ハンドリング ★★★☆☆

 快適性    ★★★★★

 見た目    ★★★★☆

 

cyclist.sanspo.com

快適性について、これ以上は望めないレベルなのではないでしょうか。

なんか、次回に続きそうです。

 

 

練習、練習……物欲、物欲……。

「遅かったわね、霧亥。4200時間ぶりの更新よ」

そうなんす。

4200時間ぶりの更新なんです。

シボに怒られそうですが、この175日間いろいろありました。

まずは引っ越し。とかもうどうでもいいか。

最近は、練習コースもなんとか見つけて、三月から練習再開しております。

で、私のロードバイクなんですが、とっても入門用バイクなんです。

これです。

いまさらのご紹介でなんなんですが、『ゆったり長距離を楽に走れる』という入門用によくありがちなレビューを書かれそうな感じのバイク。

でも実際は地面の突き上げがけっこうあるんです。

何で分かるのかって?

それは先日開催された『名古屋サイクルトレンド2017』で、各メーカーさんのロードを乗り倒してきたからです。

はぁ、やっぱり最高級クラスのバイクの乗り味を知ってしまうと後には戻れませんね。

物欲が油田のように湧き上がってきます。

実際の試乗車はサイズもタイヤもホイールも違うので、まったく公平な条件という訳ではありませんが、どのメーカーも、もっとも良い状態で試乗してもらいたいと考えているのは同じ。

結果、興味的な感想を得ることが出来ました。

うむ。

んで、その『各メーカーごとの違い』(高級ロードバイクは危険な匂い)は、また今度書くとして、矛盾するようですが今回は「入門用バイクの良さ」について書いてみようと思います。

良さ、それは大きく分けて、下の三つ。

  1. 値段
  2. 重量
  3. 脚力 

まずは1の値段から。

値段が安いというのはロード未経験者にとっても経験者にとっても良いことである。

転んだとき、落車したとき、たとえフレームが傷ついても、精神的ダメージは少なくて済む。

公道でのヒエラルキーはいくらそのバイクにお金を掛けたかで決まる

という思い込みが初め少なからずありましたが、ま、それは40歳を過ぎてから作り上げていってもいいんじゃないか。いまはそう思うようになりました。

私の場合、29歳で上記のオルベアを買いました。

とにかく一刻も早く練習を始めたかったので、店に吊されていたセール品をお持ち帰りしました。

オルベアという名前も、お店に行って初めて知りました。

(知ってたのはビアンキとフジのみ……)

正直、あのときは予算オーバー気味ではありましたが、奮発して良かったと思います。

(反面、いまでは30万ほど出して、もっと上級グレードを買っておけばよかったとも思っています。ですが、ロードバイクのトレンドなぞ時間が経つにつれて変化します。

 初めから二代目所有を考えているなら10〜15万ほどのアルミロードでも充分だった気もします。オルベアよりも軽量なのはいくらでもあるし...…)

 

で、2の重量なんですが、これ、入門用は間違いなく重いのです。

カーボンとかアルミとかありますが、重さにして8.2〜10キロほどになるんでしょうか。

この8.2キロという数字は、うちのオルベアを比較対象にして考えています。

もともと買ってきた状態で8.7キロほど(もしくはもっとあったかも)。

様々なパーツを交換していって、ようやくこの辺りの数字に落ち着きました。

コンポはアルテグラ、ホイールはフルクラム・レーシング5です。

これ以上のパーツを付けても宝の持ち腐れだろうと思ったところが8.2キロです。

きっとこれが限界でしょう。

が、これがいいんです。

この重さがいい。

この重さで200キロを楽に走れるようになることが、初心者が上達する近道なのです。

重いとそれだけ頑丈でもありますし、ね。

(というか105付いてたのにアルテグラに替えるとかありえんわ。もったいない。

って、考える人もまあ、いると思います。

いいんです。軽くなって、登りが楽になったんで…………。

登りは一グラムでも軽い方がいいです。

そのためにホイールとハンドルも変えました。

フロントの腫れぼったい不自然な重さが消えてくれただけでもう満足です)

 

さあ3.脚力です。

これは単純。

脚力のないブヨブヨの身体の人が高級ロードに乗っていても格好良くもなんともありません。

得に登りでアルミロードの中学生に追い越されると立ち直れなくなるんじゃないか、とか妄想したりします。妄想ですよ、妄想。

 

だからいいんです。

最初から高いの買っても、それに相応しい身体が出来ていないうちは宝の持ち腐れ。

重量級フレームにお気に入りのパーツをアッセンブルして、ひたすらロードバイクの上で過ごし、ひたすらにもがき苦しむ。

地面からの突き上げに耐えきれないときもあるが、それはきっと身体が出来ていない証拠。

事実、メーカーごとに独特の乗り味があり、千差万別でもあった。

ここは良いだろうと思っていたメーカーのハイエンドロードが、振動が丸っこくなりすぎて地面の様子が分からない、ということもあった。

(長時間ではそれが選手の身体に大きく影響したりするだろう。だがそれは身体と資金が出来てからでも遅くはない)

乗り味としては、オルベア・オルカが基本になっているので、オルカとの比較になってしまうが、私個人としてはヨーロッパ系ロードに感じるようなシャープな振動が好きなようだ。

オルベア・オルカがまさにそれ。

だけどハイエンドロードちゃんにあるような加速感は今ひとつ。

あれを思い出してしまうと、脳みそとろけてヨダレが出続けるので、今日はこの辺で。

とにかく最初の1代目には、入門用ロードがとってもオススメってことですな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一ヶ月経ちました

というメールが来て、ようやく思い出す。

こんなところにブログを作ってしまったことを。


いま、私は「熊と踊れ」という小説を読んでいる。

「スペース金融道」をようやく読み終えたからだ。


他にも3DSで「ポケモンハートゴールド」をやっている。

もうすぐ新作が発売されるということで、買ったままになっていたソフトを引っ張り出してきてプレイしている。


もちろん模型も作らねばならない。

ヴォークス製の「MH・バッシュザブラックナイト」とタミヤの「ティラノサウルス」両方を着手している。

が、積み上がったガンプラを1日1体のペースで組んでいるから、それぞれにかけられる時間は自ずと限られる。


もうすぐ引っ越す。

荷物は多くないが、趣味の物を持って行くとなるととても大変。

一番の難物は自転車で、おそらく新居の一室を占領してしまうだろう。

それに新居からの練習コースも選定できていない。

まぁ、これは走りながら考えるとして......問題は時間か。

次の投稿がいつになることやら。

気分を加算していくストレススコア

日が開いてしまいました。

どうにも夏は暑さが体力を奪っていくようです。

 

さて表題通りですが、TSSはトレーニングによるストレスを数値化したもので、精神的なストレスは数値化していません。

 

気分が乗っている時はいつまでも自転車をこぎ続けられると錯覚してしまう、あるいは、レース中に掛けられた声援は場合によっては感覚を麻痺させ、肉体にかけられたリミッターを外してくれる、それらはTSSを瞬間的に軽減、あるいは回復させていると考えることは出来ないでしょうか。

 

その逆もしかり、と私は考えています。

 

肉体的な疲労の他に、気分による疲労もある、ということです。

 

病は気から、なんてことを言いますが、内科に行って「心因性の疾患ですね」と言われる人も少なくないでしょう。

これ、ストレスが肉体にダメージを与えているということです。

 

長期スパンでトレーニング計画を立て、一ミリの妥協なくそれをこなそうと考えるも、天候や体調不良によって計画通り進まないこともあります。

 

ロードバイクは日常のすべてがトレーニング」

とは、ロードレース会の名解説者(?)栗村修氏の言葉ですが、まったくもってその通りで、ここで言いたいのは「休息もまたトレーニング」ということなのです。

 

身体機能が向上するのはトレーニング中ではありません。

回復中なのです。

トレーニングで破壊された筋繊維は、就寝中などの休息時により強く再生します。

トレーニングとはこの繰り返し。

十分な休憩を取らないと、疲労により出力は低下します。

いわゆるオーバートレーニング状態を指します。

 

であれば、心の休息も必要ということになります。

では、心の休息とはいったい何を指すのか。単に練習をしないことなのか。

 

いや、何のためにトレーニングをするのかは人それぞれです。

だからどんな休息をとるのが効果的か、それは人それぞれというところだろう。

 

そろそろまとめよう。

ではTSSに換算する心のストレススコアはいくつになるのか。

 

まず仕事のストレスを数値化してみよう。

体感的な話になってしまうが、前回一日の仕事でTSSが240になってしまうことを書いた。

しかしこれが最大値だと私は思うのです。

心的に大きくストレスを感じた一日の仕事はTSS240。

もちろんこれは通勤も含めた、ということになる。

(電車通勤の方は、満員電車であればストレスだが、帰宅時は僅かでも寝られるということなら、差し引きはゼロとして考えてみました)

 

肉体と心の疲労、1日辺りTSS240。

そこから肉体のTSSを差し引くと、TSS100〜140ほど、ではないだろうか。

前回、心の疲労は抜きで考えていたが、肉体が疲労すれば心も疲労するものです。

 

 

とすれば、TSS240は三日で700を越える。

だがこれはあくまで仕事の「疲れ」であり、筋繊維を破壊するハードなトレーニングではない。

とすれば、就寝中に疲労の除去は可能。

プロ選手は4日を一つのサイクルとしてTSSを700稼ぎ、回復させる。

(3日トレーニング、1日が休息日という具合に)

マチュアはプロほど超回復力があるわけではないと仮定すると、1日でTSS700の回復は難しい、とする。(仕事もあるから)

 

従って、一回の就寝で得られる回復量もプロより低い。

単純にTSS700を四回の就寝で回復させているとすれば、プロは1日辺りTSS175回復していることになります。

マチュアの場合なら、TSS100〜150といったところだろうか。

(あくまで体感の話だ)

就寝前三時間以上は何も食べない、適切な睡眠時間をとる、添加物を極力控えたクリーンでバランスのとれた食事、などもプロは気をつけて行っているから、もっとTSS回復量を上げたい場合は日常のあらゆることに気をつける必要が出てきます。

 

最近、あまりトレーニングに出掛けたくない理由が、自分でもわかってきました。

単にオーバートレーニングだったのです。

 

上記したとおりの計算であれば、私の場合、TSS700を回復させるには7日、一週間もかかることになるからです。

恐らく、7月中の疲れが暑さと共にいま来ているのでしょう。

このまま練習を続けていたら、夏風邪などを引いていたかもしれません。

罪悪感はありますが、酷暑の中の練習はトレーニング効果としてもあまり期待できないんじゃないかと薄々感じていたので(長時間トレーニングできないため)今回の検証はあながち、意味のないものではないかもしれません。

 

まとめです。

 

個人的体感によるTSS回復量と、1日のTSSを考えて見ましたが、大事なことを忘れていました。

 

心のTSSを換算した1日の上限TSSは1000になるんじゃないか、ということです。

肉体が疲れれば、心も疲れます。

プロのようにトレーニングによってTSSを700獲得し、仕事もこなさなければいけない社会人がいるとして、そこからさらに追い込むとしたら、あと300。

それが身体が保つ限界ではないでしょうか。

 

私のように慢性的にTSS700付近を彷徨っていると、次第に無気力的になり、練習を休みがちになり、やがて筋肉は衰えていく。

TSS1000を越えると病気になる、と言ってしまっていいかもしれません。

慢性的にオーバートレーニング気味になるのがアマチュアだ、と言われているのを聞いたことがあります。

 

普段、トレーニングによるストレススコアを管理しているつもりでも、仕事や家庭でのストレスを加算し忘れるとTSS700は、あっという間に越えます。

 

ですから、プロは仕事のTSSも含めた数値、TSS1000を指標に、アマチュアは仕事も含めたTSS700を限界点として、トレーニングに励むのがよいのではないでしょうか。

覚醒状態で何かをしているだけで、人は疲れるものです。

回復には睡眠を。

そしてよいトレーニングの後には、美味しくて身体に良いものを摂りましょう。

もちろん、心を回復させるための時間と、そのための工夫も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TSSの壁

トレーニング・ストレス・スコアという言葉がある。

 

他の競技は分からないが、ロードにおいてはTSS700が一つの指標になるようだ。

 

私はこれを、とあるロード選手の著書で知った。

 

この本のことは後日また記事にしたいが、プロ選手はコンディションを出場する大会に向けて仕上げていく。

 

三日間トレーニングを行い、一日休む。

この四日間のサイクルを10セット。

およそ40日間で、身体のレベルが一ランク上がるという。

しかしそれはあくまでもプロの場合だ。

プロは一日24時間をトレーニングに使える。それが仕事なのだから当然と言えば当然だ。気分がノらない日も、雨の日も、酷暑の日も。否が応でも乗らなければならない。

 

我々のようなアマチュアは結果が求められない。

だが時間もない。

おまけに、プロ顔も負けの『気分がノらない日』なんていうのもある。

いかにして練習時間を確保するか、それはここでは追求しないでおく。

私が気になっているのは、仕事を数値化した場合のTSSだ。

 

TSS(トレーニング・ストレス・スコア)

一時間を持続可能な出力で走行した場合を100として算出された数値。

先述の本によれば、短期間に700を蓄積してしまうと高出力が出なくなる、ということらしい。

 

例えば.....……100%の出力ならばTSS100となる。

しかし、これが80%だとどうか。

TSS80、ということにはならない。

残念ながらTSSは50にまで減ってしまう。

 

では50%の力なら…………答えはご自分で調べてもらいたい。

なぜなら私も詳しい算出方法を知らないからだ。

だが身体が高出力を出せない、ということは筋肉に疲労が溜まっていると言うことだろう。

疲労の種類にもよるが、トレーニングだけで700というのは相当厳しい。

社会人の場合、一日の練習時間を二時間と仮定すると三日でTSS600。

四日目は休息日とするのはいいが、実はこの時点でTSSは700を優に超えている。

 

やっと本題だ。

 

では勤務時間八時間と仮定した社会人一日辺りのTSSはいくらになるのか。

 

私の場合、緩急はあるが肉体労働だ。

もっとも忙しくない日のTSSは、一時間あたりどのくらいだろう。

心拍計を付けて働いてみたらいいのか?

常に動き続けているとして心拍は80〜120ほど?

とすると、TSSはざっくり計算すると20〜40くらいだろうか。

これが8時間でTSS240ということになる。

 

いかん。三日でTSS700を越えてくる。

これではトレーニングどころではない。

だが疲れ、疲労という観点から考えると、妥当なのかもしれない。

仕事の性質上、三連勤が一つのターニングポイントとなる。

四連勤ともなると、気分的にもしんどくなってくるからだ。

ただ、これは筋肉の疲労ではない。

寝ればとれる類いの疲れだ。

じゃあ、TSSはいくつになるのか。

 

体感的に考えてみるしかないが、100〜150ほどになるのか。

そのくらいだろう。

三日勤務して、休日はロングライドでTSS300〜400を稼ぐ。

もちろん、仕事で獲得したTSSは自転車を前に動かすためのものではないから、完全に棄てるだけの疲労だ。

本来は獲得したくないTSSといえよう。

 

で、今日だ。

今日は気分がのらなかった。

天気もいいし、乗れる日だった。

だが私はこの『気分』もTSSとして加算すべきなんじゃないかと最近、考えるようになってきた。

 

続きは明日…………

 

 

ロードバイク練習・夜の部

三日坊主なのは暑いせいです。

 

ブログの存在すら忘れておりました。

 

東京の方ではコミケが始まり、全国的にはお盆の期間となり、ご先祖様が帰宅されたり、したりする、そんな季節ですね。

 

こんな田舎も県外ナンバーが溢れ、川ではキャンプファイヤーが炊かれ、裏山では若者の肝試しの叫び声が聞こえてきます。

 

仕事が終わった。帰宅時の反対車線は渋滞している。

少し進むと、渋滞の最後尾が見える。

渋滞としてはさほど長くない。

さらに進む。

夕日が目に優しくない田舎道。前の車は遅いが、ここではそれ以上のスピードを出して走ってくれるような年齢の者はいない。

しかし、県外ナンバーたちは家路を急ぐためスピードを求め、遅い車を追い抜いていく。

彼らは知らないのだ。この先に渋滞があることを。

いま急いでも一秒の得にもならないことを。

遅い車に憤り、ストレスを感じ、車内の雰囲気を悪くする。

泣き叫ぶ者、疲れて眠る者、コーヒーの摂取で胃を悪くする者。

強引な追い抜きを敢行するも、村で唯一の信号機に引っかかる者。

ほんの少し先のことが分かれば、あり得るはずの未来の姿が分かれば、あったかもしれない未来のことを考えて思い悩むこともないのに。

 

そんなことを帰宅中の車の中で思うのでした。

そして私は夜のロードバイク練に出掛け、プラモの色を少し塗り、歯を磨いて寝るのでした。